AI先端人材の不足で日本ピンチ!IBママの感じたこと。

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IB生にも考えてもらいたい。AI人材不足が深刻な事態

日経新聞(6/2付け)一面にこんな見出しが躍っていました。

AI先端人材、米国に集中 日本4%弱 多様性欠く


ちょっとショックですね。
国際バカロレアに関心をお持ちの皆さんは、どうお感じですか?

記事によると、

人工知能(AI)の研究や開発をリードする「トップ級人材」の約半数が、米国に集中していることが分かった。日本は世界の4%にとどまり、中国や英国にも後れを取る。

さらに

人材の質も課題だ。調査からは、日本の人材の多様性の乏しさが浮かぶ。他国に比べ、海外で専門教育を受けたグローバル人材が少ない。外国で学んだ後に自国企業で働く比率は17%で主要17カ国・地域で下から2番目。女性の比率は最低で、世界平均(18%)の半分の9%にとどまった。

グローバル人材が少ない、女性が活躍できていない…と、なんとも厳しい状況です。

このままでは日本はどんどん衰退していきそうですね。

国際バカロレアで学んだ学生は、真のグローバル人材になれる素地があるがあると思います。

もちろん、自分の好きな分野に進むことが最優先ですが、このような苦境があることを理解し、
我こそはとチャレンジしてくれるIB生がいたら頼もしいですね。
(すでにたくさんいるんだと思いますが。)

日本の就労世代はデジタル技能の訓練不足らしい

一方こちらは、AI以前の問題ですね。同じく日経新聞電子版(2019/5/9 20:00)から。
日本の就労世代、デジタル技能の訓練不足 OECD報告書

日本の就労世代はIT(情報技術)などの技能訓練が他国よりも不足し、国際的な競争で後れを取る可能性がある。経済協力開発機構(OECD)が9日公表した報告書で、日本の課題が浮き彫りになった。世界で急速なデジタル化が進み、就労者自身のIT能力が低ければ労働市場から締め出されるリスクが高まる。日本は職場のIT化も十分といえず、生涯学習などの環境整備が急務だ。
(中略)
日本に対しては、職場のデジタル化が遅れているとも言及。メールや表の作成、プログラムなどを職場でどれくらい使うかを指数化したランキングでも、日本は平均を下回り、オランダや米国、ドイツなどを下回った。
(中略)
教育現場の課題も多い。日本は授業でタブレット端末などのIT機器を利用する割合は最低水準で、IT関連の訓練が必要な教員の割合は80%と最も高かった。

と、暗くなる指摘のオンパレードですが、最後に少しだけ明るい材料も添えられていた。

なんでも、日本は基礎学力が確保され、ネット検索などの基本的なデジタル知識を
持つ人材が多いそうだ。したがって今後の取り組み次第ではAI社会の変化に
相対的に対応しやすく潜在があるそうな。

けど、結局のところ、簡単な検索(受け身的な動作)はするけど、IT技術を活用して
新しいことを見出すとか、根本的にプログラミングするなど、
自らが創り出すことにかけているのかもしれない。

問題が垣間見えてしまう気がします。

「AIが社会の主役に」に怖さを感じてしまいます

最後に、こんな記事にも出会いました。

AIが社会の主役に、人間の歴史は終わる ドワンゴ川上量生氏が描く未来図

一部抜粋させていただきました。

■仮想現実の快適な世界、楽しめばいい
人間は仮想現実の中で、今よりもずっと快適に、幸せに生きるようになり、現実社会はAIの方でどんどん進めていく。社会の主役はAIとなり、人間の歴史は終わるんです。今はそれに向かう過渡期、という実に珍しい時代で、それを生きられる僕たちは本当に幸運です。その過程を存分に楽しめばいい。

20年後に生まれる子どもらは、初めから仮想現実の世界にいて、労働や現実の生活に価値を見いだす僕らのことは全然理解できなくなるでしょう。違う人類になるんです。それはもう、しょうがないことだと思っています。

AIは、今や私たちが避けて通れない巨大な渦ですが、でもこの記事にあるようなAIが主役の社会になってしまったらどうなるんだろう?
私たちは幸せなのか?

少なくとも私はこんな社会は嫌です。

リアルに生きて、リアルに生きてると実感したいです。

自分にとって都合のいいだけの世界(仮想現実)なんて面白くない。

人と人とが関わってこそ楽しくないですか?
いい時だけでなく、ぶつかり合うことも大切。

今まさに私達は、技術の加速度的発展とともに、人間てどうあるべきなのか、
と見つめなおすことが求められているのだと思います。

先端技術と文化的なものとを融合できる人材の育成が急務なのではないでしょうか。

その点国際バカロレアは、文系も理系も、両方やらなくてはいけなし、
例えば理系の生となら、文系の知識がまったくない状態では、社会に出たときに
力は発揮できないという考え方があります。

IB生は救世主になってくれそうな気がします。

と、ここまではIB生に将来の責任をなしつけているようですね。
そこで最後に、私の思うこと。

AI絶対できないこと、それは子育てではないでしょうか!

やがて大方の家事や仕事はAIがやってくれるようになるでしょう。
けど、母親業だけは絶対にとって代われないと思う。

それだけに責任重大だし、これ以上やりがいのあることはないはず!
AIが主役の社会になったとしても。

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国際バカロレア ママ
2人の子供たちはIB一貫校で学び海外大学へ。 過酷な(?)MYP〜DPで学ぶ子供たちを傍に見守りながら、いいことも悪いことも感じたことを綴っています。IBDPを取得し、またそれを活かして大学に合格した今振り返ると、いいことの方が多かったかな。日本にもっと国際バカロレアが広がるといいな!という気持ちでサイトを運営しています。
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