IB流!オンライン授業の導入の仕方

IB流オンライン授業の導入の仕方
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IB認定校のオンライン授業導入が早かった

2人の子供たちを国際バカロレア認定校に通わせていますが、この度のコロナ禍において、オンライン授業を迅速に導入してくれた学校には感謝です。

「早っ」と感動してしまったのは、入学式の当日のことです。
「明日からのオンライン授業のタイムテーブルです!」とIBコースのナンバー2の先生自らが時間割を手渡してくれたことです。先生と親が近いのも、この学校のいいところだと思います。

子供達は内心休校を期待していて、明日からまた朝寝坊だ!というのを期待していた面もあるようですが、それは残念でした~(笑)

こうして我が子の学校は、ごく普通にオンライン授業が始まったのですが、世の中的にはそうではないようです。

この先休校要請がいつ解けて、どのような再開になるのかはわかりませんが、オンライン授業が続く可能性もあります。あるいは新型コロナ肺炎の「第二波」「第三波」が来た時にオンライン授業再開となるかも知れません。またポストコロナ(withコロナ)の世界では、学校教育の在り方が変わる可能性もあります。

そんなこともことも考え、今日はオンライン授業の導入について、一保護者の立場で、導入された側の立場で書いていきたいと思います。

オンライン授業の導入手順

おそらく先生方はこのコロナによる休校が新学期(4月)以降も続くことを見越して対策を練られていたことと思います。

もともと国際バカロレアコースは中学に入ると自分用のPCを準備し、宿題などの提出もオンライン提出となっていました。おそらく全IB生の家庭にはWifi環境が整っているものと思われます。

学校側では、その宿題を提出する独自のシステムがかなり前から導入されていましたし、加えて一年くらい前からG Suite for Educationも導入され、相互にコミュニケーションをとるにはなんの不足もなかったと考えられます。

そういう土台もあったので、早期導入にはほぼ問題がなかったものと思われます。

ですが、うやむやに始められたわけでもありません。
ちゃんと段階を経て説明があり、保護者としてはとても安心できますし、信頼できます。

それでは具体的にどのようなステップがあったのか、ここに紹介していきます。

遠隔授業に関する状況調査
休校期間延長と朝礼のお知らせ
BL 保護者オンライン学習についてのアンケート
DP保護者会
大学進学準備ビデオ
バイリンガルコーストップからのお便り
MYPの説明
留学説明会(Zoom)のお知らせ

この他にも学校全クラス向けのお便りがいくつも来ています。
学校からの情報発信があるのは本当に安心です。

遠隔授業に関する状況調査

遠隔授業に関する状況調査

中学・高校全クラスに向けてのアンケート調査でした。家庭にインターネット環境があるか、自分用のパソコンがあるか、その他不安に感じていることなどを問うものでした。

休校期間延長と朝礼のお知らせ

休校を延長しますが、朝礼をオンラインで始めますとの内容でした。

朝礼は我が家の場合、上の子はZoom、下の子はGoogleクラスルームで行っています。
Zoomはなんでも年齢制限があるとのことでした。

併せて保護者へのお願いとして、生徒が主に使用する次のアプリに関して、デバイスのセキュリティー解除をし、生徒が使用できるように設定くださいとありました。
ちなみに使用するGoogle社アプリは、ミート、ドライブ、スライド、ドキュメント、スプレッドシート、ユーチューブ、フォーム、ジャムボード

子供達はこうしたアプリ、使いこなしています!

IBコーストップからのお便り(オンライン学習ガイドライン)

オンライン学習ガイドラインで、さまざまなルールや注意事項などです。

●提出物の期限を守る
●評価基準になる課題の提出先
●質問があったら教師に質問のメールをする
●他者のものを盗用をしてはいけません…

等々です。

6項目に渡って事細かに書かれていました。

さらに保護者向けに以下のようなことも書かれていました。

●学習に役立つ環境を 用意する(デバイス準備やWi-Fiへのアクセス、昼間の安全で静かな空間)。
●子どもがオンライン授業に出席することを確認し、家庭でそれができるようにサポートする。
●生徒が質問がある場合、教師にメールを送信するように促す。
●振り返り、運動、会話、遊びのための十分な余裕と時間を確保し、感情的なバランスに配慮する。

これらを読み終えたら、ガイドラインに同意する旨を返信します。

DP保護者会

休校により保護者会も中止となっていますが、学校からの情報提供はいただけています。
今年度の教師陣の紹介や、評価基準などについてのビデオレターでした。

大学進学準備ビデオ

今年度はコロナ禍により、5月のIB試験は中止になったとのこと。
その際の評価方法が万が一11月試験が中止になった場合も同じような措置が取られる可能性もあること。
今年度は通常とはスケジュールが変わってくることなどのお話がありました。

新時間割のお知らせ

午前中だけだったのが6限までに増えました。
授業30分、、お昼休みは1時間です。
休憩時間を15分に伸ばしましたが、ストレッチなどをしてください。
授業後~16:00まではチュートリアルやサポートに当てます、とのことでした。

MYPの説明

中学1年生向けのビデオです。

留学説明会(Zoom)のお知らせ

留学エージェントの方をお招きしての説明会を企画中とのことでした。

オンライン授業の利点と難しさ

保護者会の中で、オンライン授業のメリットと難しさについても触れられていました。

メリットとしては、
●近年の実践的ITスキルを伸長できる。
●オンライン活動やツールを通じて、新しい方式で協働作業ができるようになる。
●授業の資料は後に何回でも視聴出来て復習に役立てることができる

という説明がありました。

一方難しさとしては、
●コミュニケーションに時間がかかり、不明瞭になってしまうことがある。
●授業内容をこなすのに通常より時間がかかる。
●生徒の取り組みを確実にモニターしていくのが難しい時がある。
●自己管理能力が低い生徒にとっては、整理がさらに難しくなる。

とのことでした。

はい、わかりやすいです。
そして、ごもっともです。

まとめ

導入される側(生徒・保護者)からすると、こまめに情報をいただけるのは安心感があり、大変ありがたいです。

特に具体的な情報、進学の準備ビデオなどは何度も見直しています。

物理的に学校には行けてないけど、学校-生徒-保護者の心はつながっているように思います。

子供達を見ていると、学習面ではそれほど困ったことはなさそうに見えます。
ただ宿題が多くなり気味のようで、ぶつぶつ文句は言ってますが。(笑)

宿題の中にはIB特有の協働作業が必要なものもあるようですが、オンラインで楽しみながらやっているようです。
けっこう頻繁にやってますね!友達には会えないけど、でもリモートでも話せるのは嬉しいようです。

オンラインではありますが、毎日の学校があるのは子供達にとってはとても大切なこと。3月の授業のなかったころに比べ、メリハリがあって充実しているように見えます。

唯一心配な面は、ずっとPC画面とにらめっこなので、目が悪くなったり肩こりしたりと、健康面のこと。

オンライン授業のメリット、デメリットについては上記でも触れましたが、コロナ禍においては好む好まないの選択肢はないわけで…

文明の利器と上手に付き合っていくしかなさそうです。

ABOUT ME
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国際バカロレア ママ
2人の子供たちはIB一貫校で学び海外大学へ。 過酷な(?)MYP〜DPで学ぶ子供たちを傍に見守りながら、いいことも悪いことも感じたことを綴っています。IBDPを取得し、またそれを活かして大学に合格した今振り返ると、いいことの方が多かったかな。日本にもっと国際バカロレアが広がるといいな!という気持ちでサイトを運営しています。
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