高校生オーストラリア留学&ホームステイ
留学の目的と行先
このページは「高校生の留学&ホームステイ おすすめの国は?」 の続編です。
よかったらこちらを先にお読みください。
繰り返しになりますが、うちの子の留学目的です。
・自分を変えたい。アウェーに行って自立したい。
・英語を第一言語レベルにレベルアップしたい。
・ビジネス感覚も養いたい。
そして興味があるのが、アメリカ・香港・エストニア。
以下、先生のお言葉を拝借しながら書いていきます。
今3つの目的をかなえるのは難しいんじゃないかな。
特にビジネスについて海外で学ぶなら、最低でも英語がそこそこのレベルでなければならない。
エストニアで学ぶんだったらエストニア語ができたら、なおベター。
高校の間は英語のレベルアップを優先にして、大学の時に(ビジネスのことが学べる大学や国を)考えてもいいのでは。
本当に厳しい環境で自分を追い込んで変わりたいなら、米国や香港もいいかもね。
(逆説的:けっこうユーモアのある先生なんです。)
ただ今の香港じゃ。まだまだ混迷は長引きそうだし、ちゃんと学校に通えるかもわからない。
アメリカもいいところに派遣されることもあるけど、そうじゃない場合もある。生活に不安を感じながらでは勉強に身が入らない。
「オーストラリアを考えてみたら?」
高校留学の行先はオーストラリアに決定
その日の面談の終盤はオーストラリアについてのお話を聞かせてもらいました。
オーストラリアは何といっても安全、多民族国家で他民族に寛容。
またこの国は教育を国の産業として考えているので教育の質が高く、行政が間に入ってくれているので安心とのこと。
それに今オーストラリアには、意識の高いアジアの若者たちが集まってきている。
そんな場で将来の夢を語り合ったり、ビジネスの夢についても語り合える。すごく刺激を受けることができると思うわよ、と。
(長くなってしまうので、また後日詳しくまとめます。)
そのようなことで、先生一押しでした。
先生のお知り合いのオーストラリアに詳しいエージェントの方の連絡先も教えていただき、その日の面談を終えました。
夕方自宅でメールを開いてみると… 先ほど面談していただいた先生からメールが届いています。
先生自身があれからすぐ調べられ、オーストラリア教育省のURLなどの情報を送ってくださっていたのです。本当に親身になって応援してくれていることを実感しました。
それからというもの、私は猛烈な勢いでオーストラリア留学のことを調べました。
週末には面談のことも主人にフィードバックしなくてはならないですし。
そして、オーストラリア留学は、調べれば調べるほど魅力的。
行政が関与しているので質が担保されている。安心。
た・だ・し…
お金がかかりそうだ…(泣)
アデレードが候補地に浮上
先生から紹介いただいたエージェントの方に連絡を取り、率直に予算200万くらいで探せないでしょうかと相談させていただきました。回答は「正直オーストラリアで200万以内は厳しいでしょう。」とのことでした。
そしてオーストラリア内でしたら、南オーストラリア州のアデレード辺りはシドニーやブリスベンに比べ若干学費も安く生活もしやすいようですよ、とも教えてくださいました。
ご親切に南オーストラリア州政府教育機関のURLも添えてくださっていました。
このURLがアデレードとの出会いのきっかけになったのです。
(後日続編で詳しく書きます。)
オーストラリアには子供達がまだチビ助だったころに、3回連れて行ったことがあります。
私、オーストラリア大好き。
アデレードは行ったことがなかったけど、いつか旅行してみたいなと思っていたところでした。
こんなところで勉強できるなんて!
うらやましすぎる…(←ひがんでる場合かっ!)
さてさて、問題の予算ですが…
確かにブリスベンや他に調べたところよりは安いです。
が、300万円前後と考えておいた方がよさそうです。(チーン!)
金額も含めて週末また家族会議です。
オーストラリア留学OK出ました。(条件付き)
さて、週末がやってきました。主人も仕事から戻り、家族4人が我が家に集合です。
主人には予め近況報告はしておきました。
先生から行先としてオーストラリアを提案され、私も息子もかなり惹かれていること、をです。そして金額もお高いことを。
家族会議の直前、主人が私のところにそっとやってきてささやきました。
「結局オーストラリアが良さそうなのか? あいつはオーストラリアがいいと思っているんだろ?」
「うん。まあ、私もすごくいいと思う。ただ金額がね…」
「OK、わかった。」
会話はこれで終了しました。
そして家族会議へ。
息子からは、今週の面談で話したこと。
その後思ったこと。
自分の目的に合った行先はどこなのかについて。
(こんな図にまとめてみました。)
オーストラリアなら英語が強化できる。教育の質も高い。
意識の高い若者が集まってきていて、刺激を受けられる。
つまり、オーストラリアが最善の選択であることを伝えていました。
続いて、私から報告しました。
予算がどのくらいかかるのかを、南オーストラリアのケースで細かに見積もったものを作成しテーブルに広げました。
そして当初の交換留学アメリカ170万の予定が、私費留学オーストラリアで300万に倍増したことも伝えました。
さらには勝手ながら、こんな条件を提案しました。
それはトビタテJAPANの奨学金を得られたら➡オーストラリア
奨学金をもらえなかったら➡交換留学でアメリカ
ちょっと鬼ですが、そもそも「僕に170万円投資してください。」ということだったんだから、なんの努力もなくズルズルと金額が上がっていくのは飲めなかったからです。
ちょっとした沈黙があってから、
「トビタテJAPANなんて無理だよ。倍率高い。」と息子。半べそ。
さらにちょっとした沈黙の後、今度は主人。
「OK、わかった。オーストラリアだと300万かかるんだね。」
「それでもオーストラリアに行きたいんだろ?」
無言のうなずき。
「じゃあ、オーストラリアにしよう。危ないところに行かせたことでお父さんもお母さんも後悔したくないし。」
「ただし、こうしよう。トビタテJAPANには真剣にチャレンジしなさい。(結果は問わない。)それが条件だ。」
息子の顔が真剣ながらも、ちょっとホットしたようで一瞬緩みました。
私は鬼のような提案をして引っ込みがつかなかったけど、主人がうまくまとめてくれたので助かりました。
話を始める前に「あいつはオーストラリアがいいと思っているんだろ?」と私に聞いてきた時点で、主人の結論は出ていたんじゃないかと思います。
君たちはいい父親を持って幸せだということを、ちゃんとわかってくれているだろうか。
といことで、条件付きではありますがオーストラリア留学決定となりました。
留学取り消し事件
さてさて、オーストラリア留学を勝ち取った息子でしたが、とある暴言事件でいったん取り消されました。
個人的なことなので詳細は控えますが、きっかけは家族の中のつまらない喧嘩です。喧嘩のなかで人を傷つけるような暴言を吐いてしまいました。
希望とともに留学決めたものの、いろんな不安があったり、思春期のもやもやがあったりもするのでしょうが、これは看過できないと主人と真剣に叱りました。
「留学は取り消しだ。」
「そんな人間は留学に行く資格はない。」
彼の人生の中で、これほど大きく叱られたことではないでしょうか。
その暴言がどうしてダメなのか、主人がわかりやすく、そして厳しく説きました。
厳しい言い方だったけど、息子への愛情も感じられました。
私とお姉ちゃんは、ただただその場で立ち尽くしていました。
息子も泣きながら立ち尽くしていました。
今回のことはいつまでも鮮明に覚えていて、決して繰り返すことのないよう願っています。
再び、留学に向けて
「もう次はないからな。(次に同じようなことをしたら、二度と許されないからな。)」
この言葉で、本件は締めくくられました。
息子が本気で暴言吐いたわけではないことは、家族にはわかります。
日々の中ではなんとなく叱るのも面倒になってしまって、流してしまうことありませんか?
でも今回は流さず、真剣に向き合ってよかったと思います。
息子を本気で叱った主人には凄みがありました。
そして改めて信頼できる人だと思いました。
ゆくゆくは親元を離れていくわけだから、このような形で親が子供を叱れるのも、あと何年か。
親としての責任を果たすべく、伝えるべきは伝えていかなければならない。
もうそんなに時間がない。
家族のいい思い出も、「叱られた」という嫌な思い出も、どちらも一生の宝にしてもらえたら私は嬉しいです。
ということで紆余曲折ありましたが、やっとオーストラリア留学のスタートラインに立ったばかりです。
今後のことは続編にて、お伝えしていければと思います。
お読みくださってありがとうございます。