国際バカロレア生の母親(現役IBママ)にできる3つのこと
勉強に取り組める環境作り
こんにちは。今日は現役IBママの私が、母親という立場でどんなサポートができるのかを考えてみます。
うちの子供達は国際バカロレアをMYP(ミドルイヤープログラム)から始めました。
年次が上がるにつれ、勉強そのものに加え、タスクやボランティアも加速度的に増え、ひーひー言っております。
そんな姿を毎日脇から見ています。
中学前半までは私が勉強を教えられたのですが、だんだんと難しくなるし、ましてや国際バカロレアの勉強ともなると下手なことは教えられません。
ずっと以前ですが、「お母さんの言う方法で勉強したらテストの点がすごく悪くなった。」と平然と答えられたことがあります。恩を仇で返され(?)最初は 腸が煮えくり返る思いでしたが、よくよく考えるとそれもそうだと納得です。
私の頃の勉強方法といえば、覚えるだけとか数をこなすとか。「考えるな、覚えろ! 問題に慣れろ!」という旧式なやり方では、そもそもが違うようです。
以来、私は勉強そのものについては口を挟まないことにしました。
その代わり、その周辺のこと、つまり「どうすれば効率よく、あわよくば気持ちよく勉強できるのか。」にスイッチしていきました。つまり勉強が楽しく捗る環境づくりです。
我が家が大そうなことを言える立場ではありません。
今まさにStruggle(悪戦苦闘中)な状況ですが、少しでも共有できるものがあればと思い、まとめてみますね。
勉強はリビング派
我が家はリビングルームが勉強場所になっています。
こんなこと言ったら怒られちゃうかもですが、そもそも、子供が自分の部屋に閉じこもって勉強するなんて信じられません。(笑)
漫画読んだり、スマホいじってYouTube。
これで普通の子だと思う!
人生には誘惑がつきものです。
というわけで、小学校の時から勉強はリビング、正確に言うとダイニングテーブルでするものになりました。
これは親にとってもいいことばかりではありません。
テレビは点けられないし、教科書や消しくずが散らばっていたりもします。(笑)
でも、リビングで普通に過ごす時間に「勉強」も自然と溶け込んでいます。
勉強することが特別なことではなく、普通のことになっています。
家に帰ってきたら、手洗いうがい。
そしてリビングに自然と集まってきます。
おやつを食べたり好きな音楽をかけるのはOKにしています。
子供達が勉強しているときは、私も隣でPCを開いて仕事をしたり、本を読んだり。夕刻であれば後方にあるアイランドキッチンで料理をしたりして、空間を共感しています。
勉強中だからと言って、し~んと静まりかえっているわけでもありません。
「これさ、どう思う?」なんて意見を交わしたりも。
「何時から観たいドラマあるんだけどいい?」これもありです。
この子達と一緒にこの家に住めるのもあと何年か… 早ければ高3まで。
少し雑然としているかもしれませんが、なんとも愛おしい空間です。
IBはタイムマネジメント(時間管理)が肝!
国際バカロレアでは、とにかくやることが多くなってきて、常に時間に追われるようになります。 「DPに入ると本当に大変(汗)」とよく耳にします。
というわけで、時間管理が成否を分けるといっても過言ではありません。
我が家には、かかりつけの名ビジネスコンサルタント(主人)がおりますので、時間の使い方についてはかなり教示してきていると思います。
が、しかし、時間の教育とはなかなか難しい。
我が家の場合、兄弟でタイプが全然違っています。上の子は完璧主義でなんでも時間がかかる。方や下の子は、ちゃかちゃか(時には雑に)済ませる。
昔から2人に同じことをやらせ、片一方には「そこまで丁寧にやらなくていいから、時間を決めて終わらせて。」と言い、もう片方には「もう少し何事も時間をかけて丁寧にやりましょう。」と。同じ口から、よくも正反対なことを言うもんだと我ながら感心です。
中学に入ってからは、主人の考案で、それぞれの個性に合わせて導かなきゃだめだということになりました。
共通して教えたことは、必ず計画を立てる、休憩を挟む、タイマーで図ることです。
上の子は特に時間の使い方が苦手なので、何にどのくらいの時間がかかるかを考えて計画に組み込むことが大切。その計画を必ず紙に書く。そして、集中していてもしていなくても延々と続けてしまう性分なので、決めた時間で切り上げ、必ず休憩をとるというアドバイスです。まずは「時間をかけるほどいい」という美徳からの脱却です。
下の子には、部活があって忙しいし、長い時間かけても集中できないタイプなので短時間でぎゅっとやりなさい。自分が決めた時間以上にやる必要はない、と。なので下の子は30分を1セットとし、それを毎日3、4セットしています。タイマーが鳴ったら、上の子とは違い、即ゆっくりめの休憩に入ります。(笑)
これは私自身の反省なのですが、私はそれまで2人の子供に、時間の件にに限らず、同じやり方を強いてきたのかもしれません。ですから最初は、全く違うやり方を提案するのには不安もありました。
「2人とも同じ時間を勉強しなくちゃいけないよ」とか、「同じ教材を使ってごらん」ではなくて、 それぞれ違っていいんだ!ということに私の方が気が付かされた気がします。
2人の子供達の個性を見抜き、苦手克服よりも得意を伸ばしてあげた方がいいんじゃないと舵を切った主人はさすがです。
それぞれ自分に合ったやり方で続けてきたところ、少しづつですが成績は伸びてきているように思います。
時間管理の秘訣(我が家の場合)
- 必ず計画を立てる。(30~1時間ごとに区切り、1ユニット毎に何をやるのか明確にする。)
- 休憩を挟む。(席を立つ。)
- タイマーで図る。(延長はなし!)
ぜひ試してみてください。
朝勉もいいですよ
最近は、朝勉強も流行っています。決して強制ではないです。自分から明日朝勉するといった日のみ実行です。
朝6時に起きると、1時間くらいは集中できるものです。学校に行く前の1時間を非常に有効に使えて儲けものです。
柄ではありませんが、朝勉の時にはクラッシックを流します。不思議とこんな音楽は嫌だ、と言いません。目覚めの朝にクラッシックがしっくり来ているのかな。パブロフの犬じゃないけどクラッシックが聞こえてきたら条件反射的に勉強に入り込めるように、の演出です。
頑張って集中している様子がうかがえたら、紅茶やココアをサービス。なんとなくお得感があるでしょう。(笑)
朝勉のメリットですが、朝起きたばかりって雑念がなくて、すっと集中できるみたいです。
それと、なんやかんや言って実際の試験は日中なんだから、夜型では本来の実力が出せないと思うんですよね。IB生って徹夜三昧になってしまうことも多いようですが、夜ダラダラやるよりも朝に集中した方が効率がいいように思います。
これからも続けてくれればいいですね。
お腹を満たす(安心感で満たす)
私自身がそうなのですが、お腹が空いちゃうと何もできない。動けない。集中できない。機嫌悪くなる。お腹が空いちゃうとデメリット山盛りです。
人間って、食べること=生きること だと思うのです。
成長期の子供にとっては、口から入れる全てのものが、血となり肉となり体を作っていきます。
だから食べることを大切に考え、食べることを楽しめる人間になって欲しいと、常日頃から願っています。
と、ここまでは持論なのですが、ある日のIB保護者会でのこと。
「お子さんの受験勉強(IBDP取得)の時に、(母親は)どんなサポートをしてあげたらいいですか?」との質問に、先輩ママさんからの答えは「おいしいご飯を作ってあげてください。」でした。
そしたら同席の他の先輩ママさん方も賛同されてました。
ベテランコーディネータの先生も、そうそう、と大きく頷いて同調(強調?)されていました。
「おいしいものをたくさん食べさせてあげてください。」
結局母親ができることって、そんなことなのか… とも思いますけど。
でも、食べて体力がついて、気持ち的にも満たされて。
安心してチャレンジできる基盤を作ることが使命と思えば、重要な任務です。
さぁて、今晩は何を作りましょうか。
手抜きっぽく見えない(笑) バランスの取れた食事を考えてみます。