AIE国際高等学校なら不登校でも国際バカロレア取得のチャンスあり

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AIE国際高等学校は通信制高校で唯一のIB認定校

AIE国際高等学校は、2017年10月に通信制高校で唯一、兵庫県内の一条校初の国際バカロレア(IB)のDPプログラムの認定校となりました。おそらくこれは日本の国際バカロレア認定校の歴史を塗り替えるすごいことなんだ、と思うのですが、通信制高校について私はほとんど何も知らないと思い、改めて調べてみました。

通信制高校について

通信制高校とは、文字通りですが、通信教育で学習する高校のことです。ですから毎日通学する必要がないということは最大の特徴になるかもしれません。
卒業するためには学校教育法により、3年間以上在籍し、30以上の特別活動に参加し、74以上の単位取得することが求められます。
この要件を満たすと卒業できるわけですが、その際に得られる高校卒業資格は、全日制など普通の高校のものと同じものとなります。

通信制高校には、さまざまな人が通っています。いろいろな事情がある場合も多いようです。

例えば、かつて高校を中退してしまった人、すでに働いている人、学業不振で今通っている学校では卒業が困難な人など。
また不登校で学校に通えない人、病気で欠席しがちな人、発達障害などにより通常の通学が難しい人などに適した形態であると言えそうです。

しかしながら、ネガティブな理由ばかりではないようです。学校以外のことで専念したいことがあるけど、高校は卒業したい人にも選ばれているようです。
例えばスポーツに打ち込みたい人や芸能活動に取り組みたい人、プログラミングを専門的に学びたい人などです。通学などにかかる時間を自分のために有効的に使うことができます。

まさに多様性を受け入れるところは国際バカロレアと親和する点ですね。

“不登校”44万人の衝撃

私がこのページ(AIE国際高等学校について)を書こうと思ったのは、NHKスペシャル「“不登校”44万人の衝撃」の記事を目にしたことに始まります。

今学校に行っても教室に入れないなど、不登校の一歩手前の「隠れ不登校」の生徒が増加していて、その数は中学生だけで33万人。不登校の生徒とあわせると実に44万人の生徒が学校をめぐって苦しんでいることが明らかになったそうです。

ここのところ私の周りでも不登校のお子さんの話を聞くことが多くあります。「〇〇君、最近学校に来れてないみたいだね。」「〇〇ちゃん、学校辞めちゃったんだって。」と立て続けに耳に入ってきました。苦しい思いをしているお子さんのことも心配であると同時に、お母さんのことも、きっとすごく心配で心穏やかじゃないだろうなと気になります。

不登校ってTVの中での話かと思っていたら、こんな小さな学校でもあるんですね。ならば全国で、隠れ不登校を含めたら44万人も納得のいく数字に思えます。全国の中学生が約325万人とすると、10人に1人は不登校か隠れ不登校の生徒ということになります。1学年100人の学校だったら10人が… そう思うと、これはもう見過ごせない問題ではないでしょうか。

不登校の理由

こちらの記事を読む限り、不登校の理由をめぐってはNHKの調査と文部科学省の調査で大きく違うようで、物議をかもしていますね。(このリンクでNHKのサイトへ飛びます。)

不登校の理由

どうしてこんなにも学校になじめなくなってしまった子供達が増えてしまったのでしょうか。

時事ドットコムではこの問題にもっと鋭く切り込んで書かれていました。
【教育コラム】“不登校”44万人の衝撃

これだけの子どもたちが今の学校に「ノー」を突き付けているということは、長年続いてきた学校のいわば慣習的システムが、もはや限界を迎えているのだと言わざるを得ない。

その慣習的システムとは次のようなものである。すなわち、「みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、同質性の高い学年学級制の中で、教科ごとの出来合いの問いと答えを中心に勉強する」。

このシステムが、いわゆる落ちこぼれ・吹きこぼれ問題を構造的に生み出し、また、同調圧力や空気を読み合う教室内のサバイバル空間を生み出す元凶になっているのだ。

時事ドットコム

 

「みんな違って当たり前」「みんなと同じである必要はない。」
自分は自分と認め、また周りの人間を尊重することができれば、いじめも生きづらさも減少するのではないでしょうか。

AIE国際高等学校の教育方針と国際バカロレア教育

AIE国際高等学校のホームページを拝見しました。

【こんなあなたへ】とあるところをクリックすると、6つの【あなたへ】が出てきます。

  • 何か強みを持ちたいあなたへ
  • 変わりたいあなたへ
  • 留学・英語に興味があるあなたへ
  • 進路が気になるあなたへ
  • まずは復習をしたいというあなたへ
  • 安心できる居場所がほしいあなたへ

これを読んで、「ああ、こういうことなんだ。」て思いました。
私はこれまでも数多くの学校(全日制)の公式ホームページを拝見してきましたが、それらに足りなかった何かがあるように感じました。

そして正直「国際バカロレアの多様性を受け入れる教育」とすごく合っているなと感じます。

いわゆる普通の学校からドロップアウトしちゃったとしても、なじめなかっただけで必ずしも能力が低いわけではないですよね。

そうした能力を埋もれさせてしまうなんて、なんてもったいない!

自分にあったペースで、自分あったやり方で、ぜひその能力を伸ばして欲しいです。

AIE国際高等学校の国際バカロレアコース

AIE国際高等学校には国際バカロレアコースがありますから、通信制高校を選んだってIBを学ぶチャンスがあります。(言い方に語弊があったらごめんなさい。)

【日本の通信制高校初の試み】
AIE国際高校は、兵庫県の学校教育法1条校、日本の通信制高校でそれぞれ初めての国際バカロレア認定校です。本校は、一人ひとりの状況にあわせて柔軟に対応する通信制高校の仕組みを活かし、優れた能力を有しながら、さまざまな事情で通信制高校を選択した生徒に対し、世界水準の教育プログラムに挑戦する機会を提供します。通信制高校の生徒に対し、世界の大学に進学する道を拓く、挑戦的な試みです。

引用 公式ホームページより

ただし注意点としては、国際バカロレア(IB)DPコースは、本校週5日通学コース、レジデンスコースの国際科生徒のみが対象とのことです。ただし救済策としてか、IB DPコースへの準備として、1年~2年の準備プログラムを受けることも可能とのこと書かれていました。

またIB DPコースに在籍するには、本校国際科に入学後、本校が実施する学力試験(英語、国語、数学)、面接等に合格する必要があるそうです。

いずれにしても詳細は直接問い合わせた方がよいと思います。
というのも学費などもホームページには載っていないようです。

事情のある子にも国際バカロレアを学ぶチャンスを!

近年急増している不登校生。
また不登校に限らず、いろいろな事情を抱える子供達にも国際バカロレアを学ぶチャンスが増えることを切に願います。

彼らこそIBの教育を受けたらその真価がわかるのではないでしょうか。
きっといいIB生になると思います。

私立においても公立においても、通信制高校での国際バカロレア教育が広がっていくといいですね。

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国際バカロレア ママ
2人の子供たちはIB一貫校で学び海外大学へ。 過酷な(?)MYP〜DPで学ぶ子供たちを傍に見守りながら、いいことも悪いことも感じたことを綴っています。IBDPを取得し、またそれを活かして大学に合格した今振り返ると、いいことの方が多かったかな。日本にもっと国際バカロレアが広がるといいな!という気持ちでサイトを運営しています。
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