早稲田大学英語学位コースと国際バカロレアが入試で使えるか?
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【お願い】
ここでの情報は、私が記事を書いた点での情報です。(2020.06.04)
状況は日々変わると思われますので、必ずご自身で公式HPより最新情報を収集してください。
早稲田大学 英語による学位取得プログラム実施学部は下記の7学部です。
詳細は各学部HPよりご覧ください。
学部・コース | 入学時期 |
---|---|
政治経済学部 | 9月 |
社会科学部 ソーシャルイノベーションプログラム(TAISI) | 9月/4月 |
基幹理工学部 | 9月/4月 |
創造理工学部 | 9月/4月 |
先進理工学部 | 9月/4月 |
国際教養学部(SILS) | 9月/4月 |
文化構想学部 国際日本文化論プログラム(JCulP) | 9月/4月 |
早稲田大学には、下記の学部があります。
・政治経済学部
・法学部
・文化構想学部
・文学部
・教育学部
・商学部
・基幹理工学部
・創造理工学部
・先進理工学部
・社会科学部
・人間科学部
・スポーツ科学部
・国際教養学部
全13学部のマンモス大学です。私がいた頃より学部が増えているような気がします。そのうちの7学部にて英語で学位を取得できるとのこと。
日本学生支援機構(JASSO)による「外国人留学生受入数の多い大学(平成30年5月1日現在)」調査では、早稲田大学が留学生5,412人で1位となりました。
大学として国際化に力を入れていることがよくわかります。
えっ?留学生と話したことがないが〇%
いろいろと調べているときに目に入ったのが、こちら(早稲田大学公式HP内)のページ。
タイトルは 【留学生数1位の早稲田、国際交流が盛んと思ったら意外と… 4人の早大生が始める大学改革プランとは?】です…
そうですね。日本人学生と留学生が半々だとしても、どうしても日本人だけ、留学生だけと固まってしまうのが現状です。私が取っているクラスは留学生の方が多いくらいですが、日本人と留学生が一緒に話し合うことは多くはないです。
これだけ留学生があふれている環境の中で、留学生と話したことが全くない人が32.8%。数カ月に1度を入れると45%。これは一体何なのか。その一方で「留学生の友達が欲しいですか」と聞くと「とても思う」「まあ思う」が83.2%。このギャップは何なのだろう。
自分が学生の頃を振り返っても耳の痛い話なのですが、これではダメだと思います…😢(自分への反省を含めています。)
日本では、受験に合格することが目的になってはいないでしょうか。
確かに熾烈な受験戦争を勝ち取り、大学に入学したのでしょう。が、入学したことで目的を見失ってはいないでしょうか。
そもそも大学に入る目的は何なのか?
何を学ぶためにその大学を選んだのか?
「大学は止まり木みたいなもの。社会人になるとその先ずっと働き続けることになるから、この4年間は大手を振って遊んでいい。」そんなこじつけた言い訳をあたかも正論のように論じていた学生時代を思い出します。時代は、バブルの真っただ中でした。
要するに「学び」とは何かが全くわかったいなかったです。私にとっては受験のためのテクニック、傾向と分析に対応して正解を得ることが「学び」でした。
でも今、「失われた? 30年」を経て、時代はすっかり変わりました。
日本は先進国としてじり貧の状況です。
この厳しい状況を打破するには、教育から変えなきゃダメなんじゃないかと私は考えます。
だいぶ話が逸れましたが、何が言いたいかと申しますと、せっかく日本に学びに来てくれた留学生と積極的に交流し、切磋琢磨して大学を学ぶ場にしてもらいたいと思います。
早稲田大学に限らずですが、目的を持って大学時代を過ごさないと、本当に4年間がもったいない。ダラダラ過ごし、授業をさぼり、サークル・バイト三昧で、夜は高田馬場でバカ騒ぎ… 私はこの4年間で何を得たのでしょうか。
国際バカロレア生は、学び方を知っている
子供達、クラスメイト、IB生の先輩後輩… 国際バカロレア生は、みな学び方を知っています。
彼らはアクティブラーニングで常に能動的に取り組みます。
批判的思考で自ら考え、仮説を立て、検証します。
多様を受け入れ、自分と文化的背景の違う人とも上手に協働します。
そういう学び方を知っているIB生には、早稲田大学は合っているかもしれませんね。
さて、それでは英語学位コースの受験に、国際バカロレア資格が使えるかをお話していきたいと思います。
English-based Degree Programに国際バカロレア資格が使えるか?
さて早稲田大学の英語学位コースの受験(English-based Degree Program AO Admission)にIBDP(国際バカロレア資格)が使えるのでしょうか?
詳しくはApplication Guidelines(入試要項)を見ていくことになります。「出願資格」「出願書類」「選考日程」「選考方法」等の情報は、入試要項に記載されています
応募要項は学部ごとに出されているので、自分が行きたい学部のものをじっくり読んでください。
では、どうしたら入試要項が手に入るのか、説明します。
入試要項の入手方法
早稲田大学では、要項・出願書類書式等は、各学部ウェブサイトのみでの公開となっています。
まずは公式HPで、自分の興味のある学部をクリックします。
例えば、国際教養学部(SILS)でしたら、School of International Liberal Studiesの学部サイト(英語)に飛びます。
For Applicnats の右下V印をクリックし、プルダウンメニューのAdmissions Guideをクリックします。
下の方へスクロールしますと、入試要項のPDFがダウンロードできるボタンが現れます。
各学部ウェブサイトのみでの公開なので、迷わずこちらから入手してください。
応募資格の確認
入手した入試要項で応募資格を確認しましょう。
必ず公式、かつ最新の情報を自分自身で確認してくださいね。
English-based Degree Programなので、当然英語ですね。
表紙を確認してください。
School of International Liberal Studies (SILS)
WASEDA UNIVERSITY
Application Guidelines
応募要件は3ページの【1-4 : Applicant Eligibility】で確認してください。
Applicant EligibilityのAの(4)に
You have obtained or are expected to obtain one of the following qualifications: International Baccalaureate Diploma
とありますね。
そしてまた、notesの(g)に
Eligibility is not decided by nationality or length of period living abroad.
とあります。国籍問わず、海外在住期間を問わずとあります。
よって、日本人学生で海外での生活期間がなくても、IBDPがあれば受験資格があるようです。
応募資格は最も重要なところですので、学校の先生や、直接アドミッションオフィスに確認されることをお勧めします。
ということで、国際バカロレア資格があれば早稲田大学 国際教養学部(SILS)の英語学位プログラムが受験できることがわかりました。他学部についても同様の方法で調べてみてくださいね。
早稲田大学英語学位コースの倍率
最後に早稲田大学英語学位コースの倍率をご紹介しておきます。
参考にさせていただいたのは、こちらのページです。
Waseda University English-based Undergraduate Programs Admissions Statistics
一方、通常の入試の結果はこちらから。
2019年度一般入学試験および大学入試センター試験利用入学試験結果
英語学位プログラムの合格倍率は2.4~4.3になっています。
一般受験に比べて、かなり倍率は低いのではないでしょうか!
確かに留学生を含め、ハイレベルな学生さん同士の戦いになるとは思うのですけれど、気が遠くなるような数字でもないように思います。
きちんと準備して臨めばチャンスはあります。そこがAO入試のいいところ。
英語学位コースは日本の大学であるのに、全て英語で授業を受けられる願ってもない環境です。
しかも、国内で最多の留学生を受け入れている早稲田大学。
まじめに学ぶつもりがあれば、貴重な経験ができるある大学です。
国際バカロレア資格を活かしてチャレンジしてみてはいかがですか!