国際バカロレア 日本国内での導入の歴史
国際バカロレアは日本でどのように広がったのか?
国際バカロレア誕生から50周年!
興味があって、国際バカロレアが日本でどのように広がっていったのかを
調べてみました。
まずは表をご覧いただきましょうか。
根性で調べました。(笑)
国際バカロレアの認定校になった順に
並べました。
こうして並べてみると、日本の国際バカロレア黎明期においてはインター
ナショナルスクールが主役であったことがよくわかりますね。
1979年(今から40年前)に東京都世田谷区のセント・メリーズ・
インターナショナルスクール(男子校)がDPプログラムの認定校になりました。
それを皮切りに、神奈川、大阪、兵庫、京都などと主に大都市圏で広がりを見せてきました。
ものすご~く、ゆっくりとしたスピードで(苦笑)
最初の約10年間では、わずか6校のみです。ぜんぜん広がらない~
認定された順に最初の15校を見てみると、都市圏のインターナショナルスクールが
14校となっています。
この中で一際目を引く存在であるのが、7番目の静岡県の私立中高一貫校の
「加藤学園暁秀高等学校・中学校」です。ちょっと気になりませんか!
加藤学園暁秀高等学校・中学校は特筆すべき存在
加藤学園暁秀高等学校・中学校は静岡県沼津市にある、私立中高一貫校(一条校)です。
まさに日本の一条校のIB認定校の草分け的な存在と言えそうです。
2000年にMYPプログラム、2002年にDPプログラムを認定されています。
気になるのでHPなども調べてみました。
ホームページは2つありました。
もう1つはバイリンガルコース用のものです。
加藤学園英語イマージョン/バイリンガルプログラム ホームページ
よく調べてみると、認定校になっているのはMYPとDPの2つのプログラムですが、
付属の幼稚園と小学校もあるようです。
幼稚園、小学校では国際バカロレアのプログラムではないものの、
英語イマージョンプログラムと称される早期英語プログラムを導入しています。
小学校では学校生活全体の約50~60%を英語で勉強してとのことです。
加藤学園英語イマージョン/バイリンガルプログラム用のホームページは
非常に充実しています。
この学校に行く行かないは別として、国際バカロレアの理解を深めるのには
とても役に立つと思います。
特にこれらのページ。
IBの勉強法や海外大学の受験法法など情報満載です。
この情報量の多さは、やはり日本の一条校認定校の第1校として引っ張ってきた
実績の証だと思います。
興味があるのでまた深く調べて特集してみたいと思います。
広がり傾向 インター ➔ 一条校 ➔ 公立校?
ついでですので、21番目以降に認定校になった順の表も載せておきますね。
(力作ですよ。)
これまでぽつぽつとしか広がっていない認定校ですが、ここ数年は少し加速しています。
2015年には、新規の認定校が 7校
2016年 4校
2017年 11校
2018年 10校
となっています。
まだまだ200校には程遠いですが、候補校も多くあるようですし、なにより
国際バカロレアの認知度がこれまでに比べたら鰻登りですので、もっと
もっと加速してくるのではないでしょうか。(期待も込めて。)
もう一つの着目点として、広がりの傾向ですが、黎明期のけん引役は
インターナショナルスクールでしたが、近年では一条校での広がりも加速して
います。表では※(一条校)が増えていますね。
さてここで1つの問題が明るみに出ます。それは、公立校の認定校が異常に
少ないということです。
異常に、と言いましたが、これは世界で見た時に本当に異常なんですよ。
こちらの記事もよかったら読んでください。
皮肉にもIBが教育格差を拡大させる?
今後は公立校への広がりも期待したいところです。
中高一貫校の増加に期待
そしてここでなんとしても触れておきたいことが、IB一貫校についてなんです。
せっかく幼稚園から国際バカロレアに触れることができても、
その先のプログラムを学ぶ機会がない…
いきなりのDPプログラムからではきつすぎる…
こんなことでは、もったいなさすぎると思うんです。
IB一貫校の割合は認定校として歴史がある学校ほど多いようです。
ですから、これからもっと増えてくるのだとは思うんですけれど。
それともう1点。
IB一貫校は概ね英語DPです。日本語DPももちろん価値あるプログラムである
と思いますが、真の国際化に向けては英語にスイッチしていく必要もある
かもしれません。
日本語も大切にしたいです。
自分の子供達にも国語はしっかりやってもらいたい。
漢字も覚えて!(現役IBママの心の声)
けれど、世界で日本語が話されている国は日本一国しかないことを
認識しなければなりません。
かくいう私の英語も拙い物なのですが。
これからの将来を担う子供たちが、自分たちの能力を存分に発揮するためにも
身に着けておくべき手段の一つであると思います。
以上、認定校になった順で国際バカロレアを紐解いてみました。
今後の広がりに期待したいと思います。